人は人との関わりの中でこそ成長する

 今月初めから数日間久しぶりに東京へ行ってきました。

 

 目的は幾つかありましたが、その一つは私が東京で長らくお世話になった会社の関係者の方々への区切りの挨拶を兼ねて懇親させてもらう事でした。

 東京での30年弱のサラリーマン生活を通じて、職場の上司・同僚・部下や社内外の関係者など、本当に色んな方々と一緒に仕事をさせていただきましたが、今思うとつくづく私は人間関係に恵まれていたと思います。

 勿論、その時々では大変な事や辛い事も沢山ありましたが、東京を離れて2年が経過する今でも忙しい中、私のためにわざわざ時間を作って当時や現在・将来の色んな話を語り合ってくれる、そんな仲間と一緒に仕事をさせてもらえたからこそ今の自分があり、人として成長させてもらえたのだろうと思います。改めて心から感謝します。

 

 もう一つの目的は、息子が就職活動を本格化するに当たり、社会人の先輩として相談にのる事でした。

 30年前と今とでは経済環境も就職事情も異なりますし、就職活動も当時とは様変わりしていますので、大したアドバイスはしてやれないのですが、採用する企業側が求める人材像であったり、面接で学生のどんな所を知りたいと思っているかといった本質的な部分で私のサラリーマン時代の経験から言える事を幾つかアドバイスしました。

 一方で少し驚いたのは、本人なりに「こんな業界でこんな仕事がしたい」という考えを一応持っていて、それに基づいて情報収集し、既に受けたい会社を幾つか選別しているということです。

 学生の考えですから、多かれ少なかれ思い込みの部分はあるのですが、「社会に出て何がしたいか良く分からない学生が多い」と言われる中で、そのような考えを持っている事は親として素直に喜ぶべきことなのでしょう。

 親から見える子供はまだまだ頼りない所だらけなのですが、やはり子供も20年間で色んな人達と出会い、互いに関わりを持って生きる中で子供なりに成長しているということなんでしょうね。

 

 息子も自分をより成長させてもらえる人達と出会える会社・職場にめぐり合ってくれることを心から願っています。

 

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